3歳頃からギターを父・村治昇に師事する。10歳からはクラシックギタリストの福田進一に師事。その1年後の1989年、ジュニア・ギターコンテスト最優秀賞を果たす。その後数々の賞を獲得し、1993年にデビューリサイタルを開催。1996年にはイタリア国立放送交響楽団の定期演奏会に招待されヨーロッパでのデビューを飾った。
女子聖学院中学校・高等学校卒業後、1997年からフランス・パリのエコールノルマル音楽院へ留学。アルベルト・ポンセに師事。以降パリでの活動が続き、1999年に帰国。その後活動を続け、海外のオーケストラと組むことが顕著に。テレビ番組の収録を通じてホアキン・ロドリーゴの晩年に親交を交わす。2003年11月、英国名門クラシックレーベル
デッカ・レコード(Decca Records)と日本人としては初のインターナショナル長期専属契約を結ぶ。2005年には上海で初のコンサートを主催。中国でのデビューを果たした。2005年10月、右手後骨間神経麻痺により演奏活動を休止、治療・静養に入る。2006年1月復帰。ツアー、レコーディングを再開。
日本ではアランフェス協奏曲以外の曲がほとんど演奏されていないことを憂いロドリーゴのほかの曲を紹介するため積極的に演奏するようになる。また、そのカリスマ的人気が後のクラシック・ギターブームを呼び、日本のクラシック音楽界に活況をもたらしたことなど演奏家としての業績は高い。
ロック系中心のギター・マガジン誌やYOUNG
GUITAR誌のインタビューも気軽に受けることもあり、特にYOUNG
GUITAR誌では90年代中期にクラシック・ギターに関する連載コーナーを持っていた。
また、近年村治自身が「二足の草鞋をはいている」というほどナレーターに力を入れており、CD「音楽を夢見た少年~ロドリーゴ」日本語版のナレーションや、ラジオ番組「MITSUBISHI
JISHO Classy Café」のナビゲータを勤めている。
- espressivo (1993年10月21日)
- GREEN SLEEVES (1995年1月21日)
- sinfonia (1996年7月24日)
- Pastrale (1997年11月21日)
- CAVATINA (1998年11月21日)
- アランフェス協奏曲 (2000年3月23日)
- Resplandor (2002年4月24日)
- LA ESTELLA (2004年2月21日)
- Transformations (2004年7月21日)
- 音楽を夢見た少年~ロドリーゴ (2005年3月23日)/ナレーション:村治佳織
- Spain (2005年10月21日)
- lumières (2005年10月26日)
- Lyre & Sonnet (2006年10月25日)/合唱団・ザ・シックスティーンとのコラボレーションアルバム
- Amanda (2007年4月25日)
- Viva! Rodrigo (2007年10月17日)
- 過ぎ去りしトレモロ (1996年3月23日)
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DVD
- CONTRASTES(2001年11月21日)
- 村治佳織/アランフェス協奏曲&ブルゴス/展覧会の絵 ライヴ2003(2005年11月25日)フリューベック・デ・ブルゴス指揮、イタリア国立放送交響楽団との共演
- 生命の色彩・原色の響き コスタリカ(2006年6月21日)
- TRES(2007年11月7日)